男の情感

nostalji2012-08-22

西部劇DVD『決闘コマンチ砦』((1960年/監督:バッド・ベティカー)を観る。インディアン(コマンチ族)に拉致された女(ナンシー・ゲイツ)を救った男(ランドルフ・スコット)が、賞金目当てに女を横取りしようとする無法者(クロード・エイキンズ)とインディアンの襲撃をかわしながら女を夫の許へ送り届ける物語です。スコットは10年前にコマンチにさらわれた妻を捜し求めてさすらっているんですな。コマンチの集落で白人女が交換に出されていると聞いて、物資とひきかえに救い出したのがナンシー・ゲイツね。彼女を帰すために立寄った駅馬車中継所で、コマンチに追われている三人組(クロード・エイキンズ、スキップ・ホメイヤー、リチャード・ラスト)を助けます。ナンシーの夫が妻を捜しだすために懸賞金をかけており、彼らもナンシーを捜すためにコマンチ領をうろついていたんです。コマンチに襲撃された中継所管理者の死に際の言葉で駅馬車が来ないことがわかり、途中でホメイヤーが殺されますが、彼らはコマンチの襲撃を防ぎながら安全な所まで脱出します。スコットとナンシーの二人と別れたエイキンズはスコットを殺して懸賞金を横取りしようと二人を待ち伏せします。エイキンズは軍隊時代にインディアンを虐待したことから上官だったスコットに軍隊を追い出された過去があり、金だけでなくスコットにも恨みを持っていたんですよ。スコットを敬愛するラストがそのことを知らせようとしてエイキンズに撃たれ、その銃声でスコットは待ち伏せに気づきエイキンズと対決ね。
これで、『決闘ウエストバウンド』(1959年)を除くベティカー&スコット作品を一通り観たのですが、この作品が男の情感を滲ませた哀愁あふれるランドルフ・スコットの魅力が一番色濃く出ていますね。バート・ケネディの脚本なので、ストーリー的には『七人の無頼漢』や『Ride Lonesome』と似たような内容になっています。ナンシーの夫が賞金をかけただけで自分で捜しにこないことを疑問に思っていたスコットがその理由を知るラストは感動的で、ベティカーの撮影のすばらしさと、スコットの魅力で心ゆさぶられる西部劇になりました。
PS3で『ドラゴンエイジ:オリジンズ』をプレイ。“諸侯会議”で前回と違ってロゲインの命を救ってやったら、アリスターが仲間から離脱し、アノーラが王位継承者になりました。そして“最終決戦”でモリガンの提案を拒否したらモリガンが去り、ランキー・オグレン・ロゲイン・ウィンのパーティでアーチデーモンを倒し、ロゲインが自分の命とひきかえにアーチデーモンにトドメを刺してエンドね。前回と少し異なるエンディングで〜す。