カナダ版大平原

nostalji2014-10-23

西部劇DVDの『カナダ平原』(1949年/監督:エドウィン・L・マリン)を観る。カナディアン・パシフィック鉄道建設工事をめぐり、正義の主人公が工事反対者の妨害やインディアンの襲撃と戦う物語です。
カナディアン・パシフィック鉄道に雇われたトム(ランドルフ・スコット)は、カナディアン・ロッキーの測量を終え、恋人セシル(ナンシー・オルソン)と結婚するつもりでしたが、セシルに気がある毛皮商のローク(ビクター・ジョリー)が工事を妨害しようとしていることを知り、工事完成まで結婚を延ばそうと考えます。ところが、セシルが誤解して二人の仲は気まずくなるのね。工事現場に戻ったトムはロークの仕掛けたダイナマイトで重傷を負い、女医エディス(ジェーン・ワイアット)の献身的な介護で救われます。ロークは工事現場に酒場を開いたり、インディアンを煽ったりして様々な妨害をしますが……
インディアンの襲撃に救援部隊が駆けつけるラストなど、『大平原』(1939年/監督:セシル・B・デミル)に似たところがありますが、全くもってパンチ力不足でハッとするようなシーンはありません。いくら主人公でも、ダイナマイトの箱が真近で爆発しても死なないというのもシラケました。ダイナマイトに詳しい老人(J・キャロル・ナイシュ)が、「ダイナマイトのそばだったから助かった。2メートル離れていたら即死だった」と説明していましたが、理由がわからな〜い。
画像は、ランドルフ・スコットとジェーン・ワイアット。ランディはジェーンを愛するようになり、彼女の非暴力主義の影響で話し合いによるトラブル解決しようとしますが、結局相手にバカにされ、銃に物を言わせることになります。ジェーンはランディに失望し、ランディはナンシー・オルソンと元の鞘に戻り、メデタシ、メデタシ。