銃撃の連続だが

nostalji2013-05-11

先日ゲットした中古DVDの『皆殺しのガンファイター』(1970年/監督:レオポルド・サヴォーナ)を観る。劇場未公開のマカロニ西部劇です。テレビ放映時の日本語吹替版がついており、吹替バージョンで楽しみました。
内容は、死んだ叔父の財産を相続するためにやってきた役者志望のガンマン(アンソニー・ステファン)が、叔父を殺した町のボス(エドアルド・ファヤルド)と対決する物語ね。ハムレットのセリフを口ずさみながら、小道具のドクロの眼窩から銃身を突き出して敵を倒すオープニングから撃ち合いの連続です。鏡で敵の目をくらまして前方回転して射撃したり、蝙蝠のごとく逆さにぶら下がって(カメラを逆さにして撮影したと思われる)の射撃など、ガンプレイは色々と趣向を凝らしています。だけど、サヴォーナの演出は全体的にモタついておりキレがありません。それと、主演がステファンなので、今イチ颯爽としていないんですよ。あの無表情演技は役者志望とは思えず、変装を駆使して敵をあざむくユーモアが愉快にならないのね。それがステファンらしいところでもあるんですけどね。ブルーノ・ニコライの軽快なテーマ曲はグッド。