しつこくスコット西部劇

nostalji2006-07-19

録画保存していたスコット西部劇の『平原の落雷』と『無法街の決斗』を観る。
『平原の落雷』(1953年/監督:アンドレ・ド・トス)は、合衆国に併合される前のテキサスを背景にした西部劇です。絞首刑の時間までに証拠を届けねばならない時間との戦いと、それを阻止しようとする相手とも戦わねばならないというラストの決闘は、サスペンス溢れるものになるかと思っていたのですが、意外とアッサリした結果でガッカリです。ランドルフ・スコットは如何ってことなし。スコットの愛妻(フィリス・カーク)に言い寄るレックス・バーカーが、嫌味な二枚目ぶりを見せて好演しています。それと悪徳商人のヒュー・サンダースが、マカロニ悪役俳優に似たところがあり嬉しくなりました。役名がバルフォアでなく、ファヤルドだったらよかったのにね。
『無法街の決斗』(1951年/監督:エドウィン・L・マリン)は、単純な悪対正義という構図でなく、野心家の親友との対決も絡んだ三つ巴の様相が、この作品を面白くしています。決闘シーンも色々工夫しており、嬉しくなりますね。相棒を殺されたスコットが悪党の手下をやっつけるシーン、悪党一味に囲まれたスコットと親友がトリック・ガンプレイで窮地を脱するシーン、銃声が2発したのに射った人間の拳銃からは一発しか射たれておらず敵がもう一人いることに気づくシーンなどです。当り外れの多いスコット西部劇の中で、これは大当りで〜す。
画像は、『無法街の決斗』のポスター。日本公開されたのは1962年で、ランドルフ・スコットの写真は、『平原の落雷』のパンフに使われているものと同じものです。『平原の落雷』に、あのスタイルのスコットが登場するシーンがないので、あのパンフもどこからか流用したんじゃないですかね。
HP:西部劇シネマ館に「ランドルフ・スコットの西部劇」をまとめてアップ⇒http://www2u.biglobe.ne.jp/~kazu60/wstar1/rs001.htm