どちらかというとマカロニ的

nostalji2013-10-21

西部劇ビデオの『シノーラ』(1972年/監督:ジョン・スタージェス)を観る。何故か、シノーラの町の留置所に入っていたジョー・キッド(クリント・イーストウッド)が、土地管理事務所に押し入って土地の権利書を焼いてチャマ(ジョン・サクソン)一味追跡のために大地主のハーラン(ロバート・デュバル)に雇われるんですな。ハーランはメキシコ農民から不当に土地を奪い、じゃまなチャマを殺そうとしています。チャマが隠れていると思われる岩山に囲まれた山村にやってきたハーラン一党は、村民を集めチャマに向かって、出てこなければ村民を1日5人ずつ殺すと言うのね。見せしめに村民の一人を殺したことからジョー・キッドはハーランに反対し、武器を取りあげられ監禁されます。チャマと親しいメキシコ娘のリタ(ステラ・ガルシア)の助けをかりて脱出したジョー・キッドは、リタとチャマの野営地へ。さらに5人の村民が殺され、ジョー・キッドはチャマに銃をつきつけ、正当な裁判にかけるためシンーラの町へ帰ることをハーランに伝えます。ハーランはシノーラでジョー・キッドを待ち伏せしますが……
ジョー・キッドがハーランの部下を一人一人倒して脱出するシーンと、機関車に乗りこんだジョー・キッドが町の中を突進して酒場の壁をぶち破るクライマックスシーンが見せ場なのですが、スタージェスにしては今イチ歯切れが悪いです。昨日観た『リオ・ロボ』の金塊列車強奪シーンが良すぎたかな。ジョー・キッドやメキシコ人を迫害するハーランのキャラ設定、ハーランの部下がスコープ付狙撃銃やモーゼル自動拳銃を持っているのはマカロニウエスタンの影響ね。画像は、敵から奪ったモーゼルで撃ちまくるイーストウッド