本家を観ることに

nostalji2014-03-10

佐藤允の『独立愚連隊』を観たので、ゲットしたまま放ったらかしていた西部劇DVD『襲われた幌馬車』(1956年/監督:デルマー・デーヴィス)を観る。ずっと昔にテレビの洋画劇場で観て以来の再見です。
アパッチに襲われた幌馬車隊の生き残りを殺人犯として捕まっていた男(リチャード・ウィドマーク)がアパッチのテリトリーから脱出させる物語で、生き残ったのは水遊びに行っていた姉弟フェリシア・ファーとトミー・レティング少年)、幌馬車隊長の二人の娘(ステファニー・グリフィンとスーザン・コーナー)、この姉妹と親しくしている二人の若者(ニック・アダムスとレイ・ストックリン)の6人ね。ウィドマークはコマンチ族に育てられ、同族の妻と子を白人兄弟に殺されて復讐した男。スーザン・コーナーはインディアンとの混血なのでステファニー・グリフィンに蔑まれ嫌われており、ニック・アダムスはインディアン嫌いでウィドマークに悪意を抱いています。この人種問題を絡めた葛藤がサバイバル・ドラマに厚みを持たせていますね。
鳥瞰映像でとらえたモニュメントバレーとは異なるアリゾナの広大な風景描写もさることながら、ラストの法廷シーンでのウィドマークの主張にデルマー・デーヴィスらしさが出ている上質西部劇で〜す。