サワリだけだった

nostalji2014-03-12

録画していた『甦るチャンバラ映画・永遠の時代劇スター名場面集』を観る。松方弘樹山根貞男をゲストに迎え、チャンバラ名場面を紹介するバラエティね。「豪快!剣戟スターこの3本」といった具合にテーマごとに名場面が出てくるのですが、名場面というよりほんのサワリ程度です。
チャンバラとは殺陣、つまり立回りでして、チャンバラ映画はチャンバラを見せるために作られた映画ね。チャンバラシーンだけを集めたのはいいのですが、「痛快!劇画ヒーローこの3本」はテーマそのものが選定ミスだった気がします。『伊賀の影丸』の松方弘樹、『影狩り』の石原裕次郎、『子連れ狼』の若山富三郎の立回りを見比べる感じになり、松方弘樹が恥ずかしがっていましたが、松方と裕次郎の下手くそぶりが目立つんですよ。今でこそ上手くなった松方の立回りですが、当時は18歳、裏話で語っていましたが、1カットで中村錦之助大川橋蔵などが5の動きができたのに対し、4の動きしかできなかったと語っていました。松方の話には面白いものが多々ありましたね。ただ、佐々木小次郎役で出演した『宮本武蔵』が高倉健の唯一の時代劇というのは間違いで、『四十七人の刺客』があります。
でもって、私にとって“甦るチャンバラ映画”は『笛吹童子』で、“永遠の時代劇スター”は大友柳太朗です。初めて自分の意志で観に行った映画で、霧の小次郎はカッコ良かったものなァ。『笛吹童子』についてはココへ⇒http://www.asahi-net.or.jp/~uy7k-ymst/eiga1/fuehuki.htm