主演が目立たなくても

nostalji2014-04-30

西部劇ビデオ『ゴーストタウンの決斗』(1958年/監督:ジョン・スタージェス)を再見。昔の恩義を返すために無法者のクリント(リチャード・ウィドマーク)を脱獄させたジェーク(ロバート・テイラー)は、ペギー(パトリシア・オウエンス)と結婚間近だったが、クリントが部下を引き連れて二人を拉致します。クリントとジェークは、以前は強盗仲間でジェークが銀行から奪った大金を隠していたのね。金の隠し場所であるゴーストタウンに向かう一行の行く手にはコマンチ族が……
開巻の脱獄シーンから最後の1対1の決闘まで、わずか88分の中に道中でのサスペンスやコマンチ族との銃撃戦を盛り込み、濃密な内容になっています。映像が美しいだけでなく、スタージェスらしい構図の巧さも光っていますね。俳優陣もロバート・ミドルトン、ヘンリー・シルヴァ、デフォレスト・ケリーという個性派を揃え、彼らを率いるリチャード・ウィドマークの悪党ぶりが見事です。全てにバランスのとれた傑作西部劇で〜す。