地名でした

nostalji2014-06-05

西部劇DVDの『虐殺の河』(1949年/監督:ジョン・ローリンズ)を観る。“虐殺の河”と呼ばれる地域に騎兵隊の駐屯地がありまして、将校のラリー(ガイ・マディスン)とフィリップ(ロリー・カルホーン)は親友で、司令官の娘キティ(キャシー・ダウンズ)を二人は愛しているんですな。キティが選んだのはラリーで二人は婚約します。ところが、不穏なインディアンの動きを警戒するために宿営した町の酒場でローラ(キャロル・マシューズ)と知りあい、ラリーとローラは惹かれあいます。酒場の共同経営者キムバー(スティーブ・ブロディ)がローラを乱暴した事からラリーはキムバーを殺し、キティとの婚約を破棄して軍隊を去るのね。キティの弟ランディ(ジョニー・サンズ)が不実を怒ってラリーに決闘を挑みますがラリーは無抵抗。ローラはラリーを救おうとして後ろからランディを撃ち殺します。インディアン居住地区に逃げ込んだ二人を追ってフィリップが……
題名から想像してインディアンと戦う騎兵隊の勇壮な物語と思いきや、三流メロドラマでした。リアルタイムで観た西部劇ファンは、何じゃこりゃ、と思ったでしょうね。丘の上からインディアン(酋長役はアイアン・アイズ・コディ)の一団が騎兵隊駐屯地を見おろし、「ウォーチパイ河の領域は最も危険をはらんだ地域で“虐殺の河”と呼ばれた」のナレーションがかぶる開巻は何なんだ。インディアンとの戦闘はほんの慰め程度で、モタモタ、ジメジメした恋愛ドラマが展開します。惹句“アリゾナ大渓谷の決戦”なんて偽りだァ。画像は、ガイ・マディスンとキャロル・マシューズ。