最後に

nostalji2018-05-05

テレビ西部劇『ブロンコ』の第9〜10話を観る。( )内は日本放映時の邦題です。
#9「Baron of  Broken Lance(友情の贈物)」は、かつての部下の結婚をブロンコが手助けする物語。ブロンコがガイドをする幌馬車隊に南北戦争時に部下だったピート(ウィリアム・レイノルズ)がやって来ます。ピートはキャシー(シャーリー・ナイト)と結婚するために駆け落ち。大牧場主であるキャシーの父親ライカー(キング・コルダー)は二人の結婚を許さず追ってきます。賞金稼ぎ(マイロン・ハーレイ)もピートを追っており、ブロンコは二人を騎兵隊の駐屯地へ逃がしますが、インディアンに襲われて駐屯地は全滅。インディアンとの銃撃戦が見せ場です。危険をかえりみず、ピートがライカーの命を救ったことでハッピー・エンドね。
#10「Payroll of the Dead(死者の給料)」は、ブロンコが死んだ騎兵隊員の給料をインディアンから取り返す物語。リンカーン砦に行く途中のブロンコはスー族に襲われ、主計少佐というオーティス(ジョン・デナー)に助けられます。オーティスはスー族に奪われた騎兵隊員の給料を取り返す任務のため、ブロンコにシッティング・ブルがいるキャンプへの案内を要請。途中でインディアンから逃げてきたというアダム軍曹(ジェームズ・コバーン)が加わりシッティング・ブルのキャンプへ。隊員に給料を払ってすぐに第七騎兵隊がリトルビッグホーンで全滅し、オーティスはシッティング・ブルを騙して隊員が持っていた金をネコババしようとしていたんですな。ブロンコはそれを知って、オーティスから金を取り上げ、死者の弔いをします。
これでシーズン1(全20話)の前半を観たわけですが、クリント・ウォーカーがワーナーと契約問題でもめて一時降板した『シャイアン』の代替えとして始まったせいか、シャイアンのキャラと重なり、ブロンコでなくてもシャイアンでも成り立つエピソードが多いです。でもって、『ブロンコ』の魅力ですが、西部劇でお馴染みの出来事をさりげなく(西部劇に馴染みのない人にはわからないと思います)取り入れているところでしょうね。クエーカー教徒、元南軍出身者による北部資本の列車強盗、ホームステッド法、牧場戦争で名をあげたガンマン、幌馬車による移住、第七騎兵隊の全滅などね。正統西部劇の面白さで〜す。