正月時代劇

nostalji2017-01-07

NHK(BSプレミアム含む)で放送された『時空超越歴史ドラマ・江戸城無血開城』『陽炎の辻 剣豪復活!〜居眠り磐音江戸草紙〜』『大岡越前スペシャル』を観る。
『時空超越歴史ドラマ・江戸城無血開城』は、ドラマとトーク江戸城無血開城におけるアーネスト・サトウの活躍を検証しています。トークがメインだと『英雄たちの選択』になるのですが、これはドラマがメイン。西郷隆盛との交渉が進展せず、江戸焦土作戦を決意する勝海舟高橋和也)と、本意ではないものの指揮官として江戸城総攻撃をせざるをえない西郷隆盛佐藤二朗)の間に立ったアーネスト・サトウ(満島真之助)が、英国大使パークスを動かして江戸城総攻撃をしたら徳川慶喜の英国亡命を受け入れ、新政府に協力しないという脅しをかけ無血開城を実現させるのです。いとうせいこうがホストを務めるトーク部分はあってもなくてもよかったですな。
陽炎の辻 剣豪復活!〜居眠り磐音江戸草紙〜』はシリーズ完結編。最初に番組表を見た時は再放送と思っていたので観逃すところでしたよ。最終シリーズが終わってから7年も経つんですからね。ドラマの方も前回にはいなかった8歳の息子・空也がおり、それなりに年月が経過しています。坂崎磐音(山本耕史)の道場に松平定信工藤阿須加)が入門。定信を田沼意次長塚京三)は磐音の動きを警戒します。佐伯泰英の原作本を読んでいる人なら磐音と意次の因縁がよくわかると思う(原作の33巻から43巻はドラマ化されていない)のですが、そうでない人は「う〜ん」となりますね。シリーズお馴染みメンバーは顔見せしていますが、磐音と意次の対決は前後編にわけてでもじっくり描いて欲しかったです。
大岡越前スペシャル』は加藤剛がゲスト出演し、新旧競演。羽州雁ヶ沢藩士・高畑六助(津田寛治)の殺害死体が発見され、藩からは放逐した雨宮治三郎(八嶋智人)が犯人であるとの届け出があります。しかし、風間五郎左衛門(加藤剛)という老武士が、自分が犯人であると自首してくるんですな。風間にはかつて雁ヶ沢藩士で、23年前に江戸家老石橋蓮司)の公金横領を調べるために屋敷に忍び込んだところを治三郎の父に見つかり、やむなく斬って逃げたという過去があります。治三郎は風間を父の仇として追っていたんですが……
石橋蓮司は公金横領を隠すために治三郎や風間を殺そうとする悪い家老役なんですが、単純な悪役でなく、横領した金で藩財政を建て直し、領民の生活改善をした、清濁併せ呑む悪役ぶりを見せています。加藤剛は齢をとり、腰が曲がりかけていますが、居合いだけはかくしゃくとしていましたよ。星由里子・中野誠也・加納竜の顔を久方ぶりに見ましたが、皆齢をとりましたなァ。