原作を離れて

nostalji2016-04-01

録画していた『兵隊やくざ脱獄』(1966年・大映/監督:森一生)を観る。
脱走の罪で奉天の陸軍刑務所に入れられた有田(田村高廣)と大宮(勝新太郎)は、看守の横暴に反抗し脱獄を図りますが失敗。銃殺刑になるところを有田の大学時代の親友である法務官(中谷一郎)のおかげで生きては戻れぬというソ満国境の前線部隊に配属されます。二人が前線に来る途中で知り合った芸者の珠子(小川真由美)に惚れている上官の佐々木軍曹(草薙幸二郎)は陰湿で、何かと理由をつけて二人をしごきます。刑務所で知り合った沢村(田中邦衛)が敵前逃亡を図ったということで佐々木に射殺され、沢村が持っていたヒスイがなくなっていたことから二人は佐々木に疑念を抱きますが、ソ連軍が国境を越えて侵攻。大宮はヒスイを持って逃げる佐々木をブチのめし、一般邦人をおいて逃げようとする将校たちをトラックからひきずり下し、彼らをトラックに乗せて逃がしてやります。大宮は有田が戦っている前線の守備隊に戻りますが……
前3作は原作である有馬頼義の『貴三郎一代』を脚色していましたが、4作目以降はオリジナルストーリーです。物語のパターンは同じようなものですけどね。カツシンが、ますますスーパーマンぶりを発揮で〜す。