続いて

nostalji2016-03-31

録画していた『新・兵隊やくざ』(1966年・大映/監督:田中徳三)を観る。
トラックを奪って脱走したもののガソリン切れで廃屋で休んでいた有田(田村高廣)と大宮(勝新太郎)を八路軍が襲います。そこに友軍が現れ、二人は八路軍討伐隊に加わることになりますが、バカバカしい訓練の厳しさに隊内で大暴れして脱走。天津にたどりついた二人は、兵糧部隊の豊後(藤岡琢也)と仲良くなり、野戦貨物庫に眠っている物資を奪って大金を得ます。しかし、妓楼の主人・根上(遠藤辰夫)の誘いにのってバクチでスッテンテン。娼婦の桃子(嵯峨三智子)からそれがイカサマであることを知らされ、憲兵隊長の山本(神田隆)と結託した悪どい商売もきかされ、桃子以下全員の足抜きをします。そして、隣町で女郎屋を開店。憲兵隊の青柳(成田三樹夫)が現れ、二人を脅迫して分け前を要求しますが応じなかったために二人は逮捕されます。軍法会議にもかけられず、闇から闇に葬られそうになりますが、隙をついて大宮は青柳の拳銃を奪い、有田を助け、手榴弾憲兵本部を爆破して脱走……
軍隊における非人間性への抵抗は薄れ、軍需物資を横流しして私腹を肥やす軍上層部、権力をかさにきて私欲にふける憲兵隊を相手に大暴れする完全娯楽作品です。軍隊でしごかれるというシーンはあまりなく、民間人として外から軍隊を見るという視点にたっていますね。視点が変わった分、前作より面白かったで〜す。