アニメでなく

nostalji2016-07-20

録画していた『サザエさん』(1956年・東宝/監督:青柳信雄)を観る。江利チエミ主演のシリーズ第1作目です。
高校を卒業した後、家事手伝いをしていたサザエさん江利チエミ)は、友人のキミ子(若山セツ子)の紹介で出版社で働くことになりますが同じビル内にある山高商事へ間違って入り、フグ田マスオ(小泉博)と知り合います。出版社は小説家(花菱アチャコ)の原稿取りに失敗して1日でクビ。マスオさんの紹介で、今度は探偵社に勤めます。山中老人(柳家金語楼)が持って来たノリスケ(仲代達矢)の見合い相手がノリスケの素行依頼にやってきてサザエさんが調査開始。ノリスケはサザエさんの親友ミチコ(青山京子)と恋仲であることがわかり、見合いをつぶします。サザエさんもマスオさんに恋心が芽生え……
この東宝作品の前に1948年と50年に各一本作られています(前者はマキノ製作・松竹配給、後者は東洋スタジオ製作・大映配給)が、話題になりませんでした。そそっかしくて失敗ばかりしているが明るく朗らかなサザエさん江利チエミが好演し、サザエさん江利チエミというくらいピッタシのキャラ。メインストーリーにサザエさん一家の4コマ漫画的ギャグを入れ、夢想シーンで江利チエミの歌を聞かせるという構成はバラエティのノリで、ヒットシリーズになりました。ちなみにサザエさん一家は、父・波平が藤原釜足、母・フネが清川虹子、弟・カツオが小畑やすし、妹・ワカメが松島トモ子で〜す。