昨日に続き

nostalji2016-11-23

友人が送ってくれた西部劇DVD『ロビン・フッドの復讐』(1939年/監督:ウィリアム・A・ウェルマン)を観る。カリフォルニアのロビン・フッドと呼ばれた実在した無法者ホアキン・ムリエタを主人公にした作品です。
アメリカがメキシコから手に入れた頃のカリフォルニアで、農夫のホアキン(ワーナー・バクスター)は妻のロジータ(マーゴ)と平和に暮らしています。しかし、1948年に金が見つかり、金鉱探しの4人のアメリカ人が現れ、妻が殺されるのね。怒ったホアキンは4人を次々と殺害。賞金をかけられたホアキンは、親友のアメリカ人ビル(ブルース・キャボット)の提言で兄の農園に身を寄せます。しかし、悪いアメリカ人に兄がリンチされ、盗賊3本指のジャック(J・キャロル・ネイシュ)を仲間にして大盗賊団を結成。アメリカ人に財産を奪われた農園主の娘ファニータ(アン・ローリング)も仲間に加わり、隠れ谷をアジトにしてアメリカ人への復讐を開始しますが……
結局、ジャックが誤ってビルの弟の婚約者を殺してしまったことからビルの討伐隊に追われて全滅、ホアキンは亡き妻の墓前で死んでいきます。ウェルマンの演出は切れ味がよく、展開もスピーディーで、画面からは力強さも伝わってきます。この時代に、アメリカに虐げられたメキシコ人の姿を描いた、という角度からも興味深い作品で〜す。
ちなみに、ホアキン・ムリエタを主人公にした映画は、『荒野の群盗(1965年)』と『逆襲死の谷(1969年)』があります。『マスク・オブ・ゾロ(1998年)』では、主人公アレハンドロ・ムリエタ(アントニオ・バンデラス)はホアキンの弟という設定でしたね。