久々に

nostalji2016-11-22

友人が送ってくれた西部劇DVD『赤い渓谷』(1949年/監督:ジョージ・シャーマン)を観る。野生馬を鎹に大牧場の娘と流れ者の恋を描いた作品です。
気の強い大牧場の娘ルーシー(アン・ブライス)は、父に無断で競走馬セージキングに乗って出かけ、野生馬ブラックベルベットを追っているリン(ハワード・ダフ)と出会います。セージキングに逃げられ、リンにやりこめられたルーシーはリンを水浴びに誘って逆にやりこめるのね。リンは駅馬車の馭者だったヨナ(エドガー・ブキャナン)を相棒にブラックベルベットを捕まえますが、調教中に落馬して背骨を傷めます。セージキングへの乗馬を許されないルーシーはリンを訪ね、ロープに絡まって身動きのできないブラックベルベットを救出。ブラックベルベットはルーシーになつき、ルーシーがブラックベルベットに乗馬して競馬に出場します。リンの父(ジョン・マッキンタイア)と兄(ロイド・ブリッジス)は馬泥棒で、堅気になったリンを仲間に誘いますが……
ビロードのように黒く輝くブラックベルベットが素晴らしいです。白馬のセージキングと並ぶと、その美しさが際立ちますね。ありふれた内容ですが、馬を見ているだけで満足できます。西部劇全盛時の作品で、馬の調教は当時としては当たり前にできたのでしょうが、現在では殆ど困難でしょう。つまり、馬の群れの調教や、活き活きとした馬の動きを画面で見せることができる調教師がいない現在では、このような野生馬をフィーチャーした映画は作れないということね。上映当時より、現在の方が価値ある作品で〜す。