明智小五郎といえば

nostalji2017-01-19

友人から送ってもらった『少年探偵団・透明怪人&首なし男』(1958年・東映/監督:小林恒夫)を観る。これまたリアルタイムで観て以来の再見です。
東京の町に透明人間が現れ、騒然となる中、少年探偵団は骸骨面をつけた男を尾行します。骸骨面は透明人間となった怪人二十面相伊藤雄之助)で、小林少年(山手宏)たち団員をからかって、明智小五郎(波島進)と少年探偵団に挑戦。島田(宇佐美淳也)邸に現れた二十面相は、島田少年(小畑やすし)と姉(光岡早苗)を脅し、古代エジプト王冠を奪うと予告してきます。二十面相は王冠と交換にエジプト国王からウラン鉱を手に入れようとしていたのね。二十面相の予告通り王冠は奪われますが、二人の少年探偵団員が二十面相の靴跡をたどり……(透明怪人)
二十面相に捕まった少年団員は原子光線によって透明人間にされます。明智や助手のマリ子(中原ひとみ)、さらには中村警部(神田隆)にも魔の手がせまり……(首なし男)
前半は、透明人間の特撮がメインで明智や少年探偵団の活躍シーンはあまりありません。肉体だけが透明になるのでなく、原子力による光線を浴びたら身に着けているものも透明になるので定番の包帯姿で現れる必要はないんですが、二十面相は遊び心がいっぱい。透明のままでいると放射能によって1年で死ぬので、透明から元に戻す光線もあります。下水道が入り組んでいる東京地下の二十面相のアジトには原子炉もあり、二十面相は怪盗というよりもマッド・サイエンティストですな。
今観るとツッ込みどころが多いですが、当時の私は、ハラハラして観たものですよ。下水道での二十面相一味と二挺拳銃で銃撃する明智小五郎もカッコ良かったね。テレビの“美女シリーズ”で天知茂明智を見るまでは、私にとって明智小五郎は波島進だったので〜す。