録画していた『Ｍｒ．ホームズ 名探偵最後の事件』（２０１５年／監督：ビル・コンドン）を観る。９３歳のシャーロック・ホームズ（イアン・マッケラン）が、引退することになった３０年前の事件の真相を解き明かそうとする物語です。
ワトソンが書き残した最後の事件を、たまたま目にしたホームズは、それが事実と違うことに気づきますが、認知症の症状が出ているホームズには真相を思い出せません。それで、認知症に効果があるという山椒を日本にまで行って手に入れたりして、断片的な記憶を繋げていくのね。
日本での梅崎（真田広之）や、隠居生活におけるロジャー少年（マイロ・パーカー）との交流を通して、認知症に悩むホームズが描かれます。これまでのホームズの中で、もっとも冴えないホームズです。だけど、イアン・マッケランの演技が素晴らしく、好きだなァ、こんなホームズ。演出的には少し散漫なところがありますが、ラストの処理も良く、満足、満足で〜す。
