同じ題名があったが

nostalji2017-11-01

友人に送ってもらった西部劇『最後の一人まで』(1933年/監督:ヘンリー・ハサウェイ)を観る。憎しみ合う家と家の対立を描いた作品です。
ヘイドン家とコルビー家は憎しみ合っており、ヘイドン家の長老を殺したジェド・コルビー(ノア・ビアリー)は15年の刑に処せられます。西部に移住したヘイドン家は牧場を営んで平和に暮らしていましたが、出獄したジェドは復讐にもえ、一家を連れてヘイドン家を追い、再び闘争開始。しかし、ヘイドン家の長男リン(ランドルフ・スコット)は、コルビー家の娘エレン(エスター・ラルストン)と出会い、愛し合うようになります。ジェドと刑務所で一緒だったジム(ジャック・ラ・ルー)がエレンに横恋慕し、両家を全滅させて牧場を乗っ取ろうとしますが……
第7騎兵隊の全滅を描いた『最後の一人まで』(1958年/監督:ルイス・R・フォスター)と勘違いしていました。これは、ゼーン・グレイの小説の映画化ね。二つの家が対立して争うというお話は、ハットフィールド家とマッコイ家の戦いの実話が元ネタになっています。
出来ばえはというと、ヘンリー・ハサウェイらしいパンチのきいた演出がところどころに見られるものの、ジェド・コルビーが一方的に悪く、ヘイドン家は被害者で、両家の確執による悲劇というのは伝わってきません。バスター・クラブやシャーリー・テンプルが出演しており、オールド・ファンには嬉しかったで〜す。