主演タイプじゃないが

nostalji2017-11-02

友人に送ってもらった西部劇『鉄路の弾痕』(1950年/監督:レジナルド・ル・ボーグ)を観る。郵便列車強盗団を捕らえるために潜入捜査をする男の物語です。
郵便列車が強盗団に頻繁に襲われて存続の危機になり、郵政次官のアームストロング(ダン・リス)は元部下のスティーブ・デイビス(スティーブン・マクナリー)に強盗団への潜入捜査を依頼します。手がかりを掴んでいた潜入捜査官が何者かに殺され、現場に残された蹄鉄の跡から犯人は刑務所長のヘインズ(エド・ベグリー)と判明。その刑務所には、強盗団の一味だったサム(ウィット・ビッセル)が入獄しており、スティーブはお尋ね者として捕まり、サムから情報を聞き出します。ヘインズは強盗団の金を奪おうとしていたのね。脱獄時の銃撃戦でサムと所長は死にますが、スティーブはサムの情報から強盗団への潜入に成功。愛しあうようになった酒場の歌姫メリー(アレクシス・スミス)が一味とわかり……
物語は面白くできているのですが、演出に味も素っ気もなく盛り上がりに欠けます。スティーブン・マクナリーは1950年代後半になると脇に回って悪役が多くなりますが、この頃は偉丈夫ぶりを見せています。端役で顔を見せていたリチャード・イーガンや、強盗団で出演していたジェームズ・アーネスやリチャード・ジャッケルが50年代後半からマクナリー以上の存在になりましたねェ。