自伝ならでは

nostalji2017-11-21

大村崑:著(聞き書き:小泉カツミ)の『崑ちゃん ボクの青春譜』(文藝春秋:2016年10月10日第2刷発行)を読了。大村崑の自伝で、大きく分けて自分史と交友録という構成になっています。
私が大村崑を知ったのはテレビコメディ『やりくりアパート』(TBS系列で1958年4月6日〜60年2月28日放送)で、佐々十郎とのミゼットのCM(全てアドリブだったというのは驚き)は強烈な印象が残っています。『とんま天狗』(日テレ系列で1959年9月5日〜60年12月24日放送)や『番頭はんと丁稚どん』(テレ朝系列で1959年3月9日〜61年4月放送)などのテレビ創生期の生番組のエピソードは興味深かったです。特に芦屋雁之助との絡みは最高に愉快。
交友録では、森繫久彌かな。森繫に船を買えと言われて断ったら、その船をやると言われ、期待して待っていたら届かなかった話とかね。渥美清高倉健との交友も味わいあるものでした。
全体を通して、テレビ黎明期の軽演劇については、あまり知られていないので参考になりま〜す。