昨日に続き

高森朝雄梶原一騎):作、辻なおき:画の『ジャイアント台風』(講談社漫画文庫)全6巻を読了。第4巻は、ブルーノ・サンマルチノへの挑戦をかけた7番勝負の続きに始まり、後半はWWWFチャンピオンのサンマルチノ、NWAチャンピオンのルー・テーズ、WWAチャンピオンのデストロイヤーへの挑戦です。世界三大タイトル連続挑戦は1961年7月から63年3月までの初渡米の時でなく、10月に再び渡米した時のことなんですけどね。そして、その時のWWAチャンピオンはフレッド・ブラッシーでした。しかし、初渡米の時にデストロイヤーに挑戦したのは事実です。
第5巻は、第5回ワールドリーグ戦におけるスランプと、32文ロケット砲の完成。力道山が絶対的エースなので、馬場は力道山を強く見せる必要があり、力道山のインターナショナル・タイトルに挑戦しているパット・オコーナーに勝つわけにいかないんですな。馬場より強いオコーナーに勝つことで、力道山の強さが証明されるわけです。プロレスを真剣勝負の世界として描いている梶原一騎としては、馬場の負けをスランプということにしたのね。ペドロ・モラレスにドロップキックを教えてもらったのは事実ですが、10月に渡米した時でなく、65年2月にロスに遠征した時のことです。
第6巻は、力道山の訃報に始まり、インターナショナル・タイトルを巡ってブルーザーと対決。そして、ルー・テーズの挑戦をくだしてプロレスの王者となります。
梶原一騎ジャイアント馬場物語は、ベタベタのスポ根ドラマですが、何故か惹きこまれま~す。

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