ギャングからガンマンに

録画保存していた西部劇『オクラホマ・キッド』(1938年/監督:ロイド・ベーコン)を観る。不良息子が父の仇を討つ痛快西部劇です。
1893年オクラホマの土地が解放され、町が建設されます。町長のキンケイドは暴力で支配しようとする酒場の主人マッコード(ハンフリー・ボガート)と対立。マッコードの罠にかかってキンケイドは殺人罪で逮捕され、キンケイドの息子オクラホマ・キッド(ジェームズ・キャグニイ)はハードウィック判事(ドナルド・クリスプ)の娘ジェーン(ローズマリー・レーン)から事情をききます。オクラホマ・キッドは、かつて駅馬車強盗したマッコードから金貨を横取りした賞金つきの無法者。公平なハードウィック判事が町の外へ誘き出され、マッコードの息のかかった判事が裁判をしたことからキンケイドは死刑の判決を受けます。キッドはキンケイドを逃がそうとしますが、キンケイドは逃げたら罪を認めたことになると言って脱獄を拒絶。キッドが自警団に追われている隙をついて、マッコードの手下ハンドリー(ワード・ボンド)たち4人が町民を煽動してキンケイドをリンチします。ハードウィック判事はハンドリーたち4人を殺人罪で手配。キッドは彼らを追って……
ランドラッシュ(土地取り競走)に始まり、町の建設、酒場を根城に暴力をふるう悪党、法によって浄化しようとして罠にはまり、法に従って死ぬことになった父の仇を次々に倒し、最後は酒場に乗り込んでボスと対決。85分の作品ですが、見せ場は山盛りです。タバコに火をつけながらジロリと目を動かすだけで冷徹な悪党ぶりを見せるボカートと、自分の思うがままに暴れ回る火の玉小僧のようなキャグニーのぶつかりあいは、見ていて楽しいで~す。

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