懐かし系で

録画していた『アラン・ドロンのゾロ』(1975年/監督:デュチオ・テッサリ)を観る。これまた、30年以上前に洋画劇場で観て以来の再見です。
剣の達人ドン・ディエゴ(アラン・ドロン)は南米カルタヘナの町で親友のミゲルに出会います。ミゲルはニューアラゴンの町の総督として赴任する途中でしたが何者かに暗殺され、ミゲルの死に際の頼みでディエゴがミゲルに成り代わって総督として赴任。ニューアラゴンは、前総督亡き後、ウエルタ大佐(スタンリー・ベイカー)が軍隊を率いて圧政を行っており、ディエゴは敵をあざむくために臆病者を装います。耳は聞こえるが口がきけない忠実な従僕ベルナルド(エンツォ・チェルシコ)と町に出たディエゴは、不正と戦う貴族の娘オルテンシア(オッタビア・ピッコロ)や修道僧フランシスコ(ジャンカルロ・アルベルティーニ)を知り、彼らを助けるために、黒覆面のゾロとなって戦いを開始します……
ジョンストン・マッカレーの『快傑ゾロ』は、これまでにも何度も映像化されており、これは米製でなく欧州製。そのため、舞台がロサンゼルスでなく、中南米の架空都市になっています。ベルナルドやガルシア軍曹などの登場人物は、ほぼ原作通り。監督はイタリアのデュチオ・テッサリで、相変わらず、かったるい演出。ユーモアも泥臭いですなァ。「アラン・ドロンというスターの映画を作る」という意識が強く、ドロン中心の演出で、ドロンのカッコ良さだけは出ていま~す。

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