懐かしのヒーロー

拙サイトの訪問客に送ってもらった『快傑ゾロ』(1958年/監督:ノーマン&リュイス・フォスター)を観る。日本テレビ系列で1961年7月9日~63年6月2日に放送されたドラマの13話までを劇場用に編集したものです。日本ではテレビ放映前に劇場公開されました。

大地主ドン・アレハンドロ(ジョージ・J・ルイス)の息子ディエゴ(ガイ・ウィリアムス)は、学業半ばにして啞の召使ベルナルド(ジーン・シェルダン)を連れてスペインからロサンゼルスに帰郷。父よりの手紙で、ロサンゼルス地区のスペイン司政長官モナステリオ(ブリット・ロモンド)が悪政をしき、その為に住民が苦しんでいることを知ったからです。ディエゴは敵を油断させるために柔弱な優男を装い、喋ることはできないが耳は聞こえるベルナルドがつんぼのふりをして情報収集。

反逆罪で逮捕された隣人トレスをディエゴがゾロとなって救出しますが、逃げたトレスを捕まえるためにトレスの家族が逮捕されます。ディエゴの父アレハンドロは村人を率いてモナステリオに抗議しようと出かけますが、それはアレハンドロを反逆罪で捕らえるための罠。ゾロは軍隊の攻撃からケガをした父を救い出しまが、ケガをして気を失っている父のために医薬品を探しに出た隙に、目を覚ました父が隠れ家からさまよい出てガルシア軍曹(ヘンリー・カルビン)に捕まります。モナステリオの命令で父は処刑されることになりますが、トレスからの訴えをきいた総督(ジョン・デナー)は判事を派遣して公正な裁判を行うことを約束。しかし、判事はモナステリオに買収されていて有罪の判決を下そうとした時、判事の後ろのカーテンを通してゾロの剣が彼の背に伸びてきて無罪を宣言。その後、モナステリオは無法者のマルチネス(トニー・ラッセル)を偽のゾロに仕立て、ゾロの名声を傷つけ民衆の敵にしようとします。偽のゾロとディエゴが戦い、モナステリオはディエゴの剣の腕前を目撃。モナステリオは、ゾロとディエゴが同時に同じ場所にいないことを知り、ゾロの正体がディエゴと確信して総督の前でディエゴを逮捕。しかし、ベルナルドがゾロに扮して彼らの前に現れたことから、総督はディエゴの言い分をきいてモナステリオを解任します。

テレビでは270分の話を90分に編集しているので、物語展開はスピード感があって良いのですが、ディエゴとガルシア軍曹の漫才のような掛け合いが見られなかったのは残念です。放送当時、ガルシア軍曹は愛すべきキャラとして人気があったんですよ。ガイ・ウィリアムスのゾロは恰好良かったで~す。

f:id:nostalji:20220123110551j:plain