最近のイタリア史劇

録画していた『ザ・グレイテスト・キング』(2019年/監督:マッテオ・ロヴェーレ)を観る。ローマ建国神話に出てくるロムルスとレムスを描いた劇場未公開のイタリア製史劇です。
紀元前8世紀半ば、羊飼いのロムルス(アレッシオ・ラピーチェ)とレムス(アレッサンドロ・ボルギ)は洪水で流され、アルバの国の兵士に捕まり奴隷にされます。しかし、兄弟は力をあわせて仲間の奴隷たちと兵士に反撃。巫女(タニア・ガリッパ)を連れて脱出しますが、ロムルスが重傷を負います。レムスはロムルスを必死に守り、仲間たちにも信頼されてリーダーになり、王になることを宣言。しかし、巫女が「兄弟が殺しあい、残った方が歴史に名を残す王になる」と予言したことからレムスは苦悩し……
ローマ建国の物語なので、スペクタクルあふれる合戦シーンを期待したのですが、小さな集落でのチンケな戦闘ばかり。昔(1960年代)のB級イタリア史劇でも、これよりましな合戦をしていましたぞ。CG活用など、色々手法があると思うのですが、工夫がありません。美女の登場もないし、イタリア映画の魅力は過去のものになりましたァ。画像は、兄弟の対決。

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