週に1度は時代劇

録画していた『ライジン若冲・天才かく覚醒せり』(作・演出:源孝志)を観る。NHK総合で正月に放送されたドラマ。謎に包まれた江戸時代の天才絵師・伊藤若冲の実像にせまる作品です。

後に円山応挙となる岩次郎(中川大志)が奉公する店にやって来た大典顯常(永山瑛太)は、源左衛門(中村七之助)が描いた絵に魅せられます。源左衛門は青物問屋の主でした絵の道に生きようと店を弟(渡辺大)に譲渡。そんなある日、源左衛門は放浪の茶人・売茶翁(石橋蓮司)と出会い、若冲の名を譲られ、大典顯常を紹介されます。相国寺などにある名画の模写に飽き足らなくなった若冲は、売茶翁を介して知り合った池大雅大東俊介)と旅に出て……

伊藤若冲の名前だけは知っていましたが、円山応挙池大雅と同時代の人物とは知りませんでした。この二人との絡みや、大典顯常とのボーイズラブ的関係はフィクションなんでしょうけどね。源孝志は、『スローな武士にしてくれ』や『怪談牡丹灯籠』で、斬新な手腕を見せており、本作品でも豊かな発想作品になっています。小道具などにも手抜きのない上質のエンターテインメントで~す。

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