昨日に続き

nostalji2016-10-18

友人に頼んで送ってもらった東映時代劇『海賊奉行』(1957年/監督:深田金之助)を観る。長崎を舞台に海賊姿に身を変えた金さんが、阿片密輸の悪党退治です。
将軍世継ぎの生母・萩の方が阿片中毒になり、老中(香川良介)に命じられた遠山の金さん(片岡千恵蔵)が密かに探索開始します。出所は長崎とわかり、皮肉にも長崎奉行の遠山景晋(薄田研二)は金さんの父親ね。金さんは、娘たちを拉致して異国に売りとばす海賊・源太(吉田義夫)の仲間に加わり、長崎へ。海賊の首領は青竜の虎(山形勲)と呼ばれる謎の男で、阿片密輸の首魁。青竜の虎の正体は、長崎評定所の高木(阿部九洲男)と結託して阿片をバラまいている商人・五左衛門と判ります。高木の背後には将軍側室・お美和の方(入江たか子)の伯父である雪翁(進藤英太郎)がいて、お美和の方が生んだ子を世継ぎにして権力を握ろうとしているんですな。金さんは親友の蘭学医・梶野(加賀邦男)に萩の方の治療を密かに頼みます。海賊の仲間だったお峰(長谷川裕見子)が味方となり、拉致された娘たちを救出し、阿片の箱を海中に投じますが、青竜の虎の拳銃に撃たれて二人は海中へ……
お白洲でなく、老中の名代として江戸城の広間にて裁きをくだす千恵蔵の名啖呵に満足、満足。内容よりもスターの存在感だけでもっている作品ですからね。凝ったメイクで青竜の虎の凄みを見せる山形勲もグッドで〜す。