これで最後

懐かしのテレビドラマ『夜の主役』の23~26話(最終回)を観る。殺人容疑をかけられた元弁護士の尾形(天知茂)が復讐のために真犯人を追いつめるサスペンスドラマです。

23話は本筋とは関係ないエピソードで、大東産業の社長・宇佐美(柳永二郎)は脳溢血で倒れ、大晦日の夜、尾形は冷たい夜を暖めてくれる場所を求めてとあるバーに立ち寄ります。バーのママ・ミヤコ(柳川慶子)は借金で来年にはバーを手放せなければならない状態。赤線廃止で10年前に別れた仲間の娼婦と再会する予定になっており、幸せな姿を見せたい為に尾形に恋人役を頼みます。やがて、やって来た最初の仲間クミコ(山東昭子)は今でも娼婦。クミコの正直な姿に、尾形はミヤコに真実を語るように言いますが、団地妻になっていると言う昔の仲間がやって来たことから悲劇がおこります。

24話は、殺された恩師・伊東の後釜として法律事務所の所長になって宿敵・北川(佐藤慶)の下で働いている佐伯(久米明)に尾形が罠をかける物語。

25話は、業績不振となった大東産業は石原コンツェルンとの合併を模索。社内は栗原専務(伊沢一郎)と北川の主導権争い。尾形は栗原に勝たせるべく石原会長(河野秋武)の娘・幹子(石原佑祐利子)を誘惑して、石原に近づきます。

26話(最終回)は、北川は栗原派の重役を寝返らせるための買収資金を麻薬密輸取引で作ろうとしますが尾形が阻止。尾形と北川との最後の対決で、自分の両親を殺したのが北川と知ったしのぶ(北林早苗)は、北川と別れる決意。海外に逃避しようとする北川を、北川に父親を殺された大野木(藤岡琢也)が空港で刺します。北川は機内で血を流しながら息をひきとります。尾形はしのぶに別れを告げ、独りどこへともなく去って行くのです。

画像は、天知茂が歌う主題歌「夜に賭ける」のレコードジャケット。

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