昨日に続き

録画していた『ディストピア2043未知なる能力』(2021年/監督:ダニ・グーレ)を観る。戦争でディストピアと化した北米を舞台に描く近未来SFです。

軍事政権により子供は5歳になると国の所有物となった時代、先住民クリー族のニスカ(エル・マイヤ・テイルフェザーズ)は当局の目を逃れて8歳の娘ワシース(ブルックリン・ルテクシエ・ハート)を育てていましたが、ついに発見され追われる身となります。逃亡中に傷を負ったワシースの容態が悪化。ニスカは断腸の思いで娘を当局に引き渡します。しかし、国によって育てられて軍人となった若者が、逃亡しようとする母親を撃ち殺すのを目撃したニスカは、娘を奪還するために当局に収容された子供たちを助け出している先住民の組織に加わり……

ネイティブのスタッフとキャストによるSF作品。娘を取り戻すために立ち上がった母親を先住民の組織は予言に出てくる救世主と信じるのですが、実は娘の方が未知なる能力を秘めた救世主だったというお話。設定はありきたりですが、ネイティブを主軸においた映画は少ないので、それだけで楽しめました。管理された社会で生きるより、自然の中で自由に生きる方が幸せなのだよ。