お次は九州

録画していた『悪名太鼓』(1964年・大映/監督:森一生)を観る。九州を舞台に朝吉と清次が麻薬密輸組織を相手に大暴れするシリーズ9作目。

夏祭りが近いというのに、清次(田宮二郎)が内緒で九州の狼王会に太鼓を貸し出したことに朝吉(勝新太郎)はカンカン。そんなおり、清次が殺されたという電報を受け取り、朝吉は九州へ旅立ちます。しかし、祭壇の写真は別人の顔。死んだ清次の妻という宏子(朝丘雪路)から、死んだのは香港からの密入国者で、清次の戸籍を買ったことがわかります。殺したのは狼王会の菊沢(見明凡太朗)で、香港密輸グループのボス。菊沢は清次を利用して秘密を知る宏子も殺そうとしますが、宏子の家にいた朝吉と清次はバッタリ再会。菊沢は太鼓の胴に5億円の密輸麻薬をつめて関西に流す計画をしており、朝吉と清次は狼王会と香港組織との取引現場に殴り込みます。

清次の戸籍を売った芦屋雁之助と小雁の贋者コンビが前作に続いて登場。密輸の隠密捜査をしている刑事役で田畑義夫が特別出演。藤本義一が脚本を書いており、いろいろ手を変え品を変えて楽しませてくれま~す。