今週も

録画していた『悪名無敵』(1965年・大映/監督:田中徳三)を観る。朝吉と清次が女を食いものにする売春組織を相手に大暴れするシリーズ11作目。

ポン引の常公(千波丈太郎)に連れていかれた家出娘のお君(大杉育美)を助けるために朝吉(勝新太郎)と清次(田宮二郎)は、ジャンジャン横丁で常公を見つけ、お君と朱美(八千草薫)の客になります。朱美の悲しい境遇を知り、朝吉はお君と朱美、それと朱美の亭主・常公を強引に連れて逃走。しかし、時間稼ぎのために戦っていた清次は、新湊組の磯辺(藤岡琢也)に捕まってしまいます。お君を家に帰し、朝吉は粟津温泉で朱美と常公に堅気になるように説得。表面は朝吉に従順な常公でしたが、朝吉が片山津温泉に行って留守の間、朱美を大阪へ連れ戻します。一方、朝吉は片山津温泉で素性の知れぬ女・百合子(藤村志保)と深い仲になりますが、百合子は新湊組の組長で……

売春婦の八千草薫、女親分の藤村志保、売春組織元締めの花沢徳衛と、リアリティーのないキャスティングですが、それが逆に珍味となっています。真相がわかり朝吉と大暴れする清次ですが、敵方の仲間になる田宮の調子よさは快調、快調で~す。