新作テレビ西部劇

友人に送ってもらったテレビ西部劇『1883(全10回)』の1~2回を観る。『1883』は、人気海外ドラマ『イエローストーン』のスピンオフ・ドラマ。『イエローストーン』の主人公ジョン・ダットンの曽祖父ジム・ダットンとその家族の物語。

妻を亡くしたテキサスレンジャーのシェイ・ブレナン(サム・エリオット)は、相棒のトーマス(ラモニカ・ギャレット)とフォートワースでオレゴンに向かうドイツ移民のガイドと護衛を引き受けます。しかし、彼らは英語が話せず、銃や馬の扱いもまるでダメ。頼りになる男を捜そうとした時、ジム・ダットン(ティム・マグロウ)を見つけます。シェイとトーマスはフォートワースに来る途中で、ジムが盗賊たちを撃退するのを目撃していたんですな。ジムは列車でくる家族と合流してオレゴンを目指そうとしており、家族のことを考えて一緒に行くことを決心。ジムの家族は、妻のマーガレット(フェイス・ヒル)、16歳になる娘のエルザ(イザベル・メイ)、5歳の息子ジョン(オーディ・リック)、ジムの義姉クレア(ドーン・オリヴィエリ)、クレアの娘メアリー(エマ・マルーフ)の5人。英語が話せるリーダー格のジョセフ(マーク・リスマン)を通訳にして、シェイが旅の心得を指導しますが、前途多難が予想される第1回でした。

第2回は、シェイ、トーマス、ジム、それに馬に乗れるエルザが牛の群れを囲い込んでいる留守中に、無法者が移民のキャンプに現れ、クレアが彼らに石を投げつけたことから、怒った無法者が無差別銃撃。メアリーが撃ち殺されます。ジムたちがフォートワースに乗り込み、保安官ジム・コートライト(ビリー・ボブ・ソーントン)の助手となって酒場にいた無法者たちを射殺。希望をなくしたクレアは旅に出ることを拒み、自ら命を絶ちます。

主演のティム・マグロウはカントリー歌手。フェイス・ヒルも同じカントリー歌手で、二人は実生活でも夫婦。以前はカントリー音楽をよく聴いていたのですが、最近は全くのご無沙汰で二人の存在を知りませんでした。ジョニー・キャッシュケニー・ロジャースもそうでしたが、カントリー歌手は西部劇が似合いますな。トム・ハンクスカメオ出演

開拓神話にあふれていたかつての西部劇と異なり、この作品では幌馬車の旅をかなり辛辣に描いています。トーマスが「半分は死ぬだろう」とシェイに言うんですが、本当にそうなりそうで~す。