よく知っていても

録画していた『犬神家の一族』を観る。BSプレミアムで放送した吉岡秀隆の“金田一耕助”第3弾です。前作の『八墓村』で、次は『悪魔の手鞠唄』を匂わせていたのに変更になっています。

何度も映像化されている作品ですが、今回の特徴は“愛は残酷”ですかな。白い仮面の青沼静馬に復讐心はなく、母親の愛に飢えている男に変えており、静馬に成り代わられた佐清(金子大地)は心の中に母(大竹しのぶ)と一族に憎しみを持っており、母親の殺人を利用した男という解釈(原作にはないラストシーン)にしていますね。母親の殺人は遺産を佐清へ継がせようとする佐清への愛。

ヒロインの珠世(古川琴音)は美人じゃないし、存在が薄いものになっています。これまでの事件で一緒だった磯川警部(小市漫太郎)が地元の警察署長になっておりコンビ継続。

犬神家の一族』といえば、やっぱり湖面から足が突き出た逆さ死体ですねェ。