化猫の由来は不明

nostalji2006-04-22

新選組血風録5』の、山崎烝を主人公にした「池田屋騒動異聞」と、大石鍬次郎を主人公にした「刺客」を観る。知人から送られてきた『新選組血風録』はこれで終了です。それにしても、『新選組血風録』は誰が何と云おうとテレビ史に残る傑作で〜す。
一段落したところで、井沢元彦:著の『葉隠三百年の陰謀』(徳間文庫:1994年7月15日第1刷発行)を読了。龍造寺高房を名乗る化猫が現れ、龍造寺家に藩主の座を禅譲するように言って藩主の鍋島閑叟を襲う。近習の侍が化猫に殺されたことを重くみた閑叟は、大隈八太郎(後の重信)に捜査を命じる。一般に流布している鍋島の化猫騒動というのは、鍋島二代目藩主・光茂は碁が好きで、龍造寺又一郎という若者と碁を打ったところ、負けた腹いせに光茂が又一郎を斬殺します。又一郎の死は無礼討ちとして処理され、そのことに怒った又一郎の母親が恨みをのんで自害、その愛猫のタマが化猫となって龍造寺一族になりかわって藩主に復讐するが、忠心篤い佐賀藩士によって退治されるという物語です。単なる亡霊でなく、何故化猫なのかを知りたかったのですが、その説明がなかったのは残念です。推理小説として、そこそこ面白かったので是としましょう。