西部劇ということで

録画していた『カラミティ』(2020年/監督:レミ・シャイエ)を観る。カラミティ・ジェーンの少女時代を描いたフランス・デンマーク共同制作のアニメです。

西部開拓時代のアメリカ、マーサ・ジェーン・キャナリーは家族や仲間たちと幌馬車隊でオレゴン目指して困難な旅を続けています。途中で出会った騎兵隊のサムソン中尉と名乗る男が道を間違えていると忠告。道案内するサムソンとジェーンは仲良くなりますが、サムソンが突然いなくなります。幌馬車隊の荷物が紛失していたことから、日頃から疫病神(カラミティ)扱いされていたジェーンが疑われ、ジェーンは幌馬車隊から逃げ出してサムソンを追跡。苦難のすえ、サムソンを見つけますが……

父親が負傷したことからジェーンは男の子の恰好をして投げ縄や乗馬の訓練。メキメキ上達し、大人顔負けとなるんですが、女は女らしくという古い慣習を重んじる幌馬車隊の人たちに疫病神扱いされるんですな。偏見と差別がテーマね。輪郭線のない色面で塗り分けられた画面スタイルが新鮮で美しいで~す。