昨日に続き

録画していた『眠狂四郎円月斬り』(1964年・大映/監督:安田公義)を再見。次期将軍の座を狙う男との対決を描いたシリーズ3作目。

眠狂四郎市川雷蔵)は、将軍庶子の片桐高之(成田純一郎)が辻斬りをするのを目撃。狂四郎は高之に仕官をすすめられ、愛刀・無想正宗を所望されるが拒絶。高之の母(月宮於登女)と高之は次期将軍の座を狙っており、高之の悪業を知る狂四郎の命を狙います。剣客・寄居勘兵衛(植村謙二郎)や、花札を投げて喉を切り裂く無宿人・むささび伴蔵(伊達三郎)が狂四郎に挑んできますが……

辻斬りされた老人の息子役でテレビドラマ『図々しい奴』で人気の出た丸井太郎が出演。飢饉に苦しむ百姓の若者には見えません。むささび伴蔵の女房で狂四郎が懇ろにしている水茶屋の女役の浜田ゆう子、将軍御台所への野望を持ち狂四郎に犯される高之の愛人役の東京子がエロチズムを担当。狂四郎のキャラが定着し、“剣とエロ”という方向性が明確になりました。