懐かしの時代劇

録画したままだった『眠狂四郎殺法帖』(1963年・大映/監督:田中徳三)を再見。市川雷蔵眠狂四郎シリーズは12本あり、これは第1作目。

無頼の浪人・眠狂四郎市川雷蔵)を訪ねて加賀・前田藩の奥女中・千佐(中村玉緒)がやってきます。唐人・陳孫(城健三郎=若山富三郎)から守ってほしいという依頼。時を同じくして陳孫から呼び出しを受けます。前田藩主(沢村宗之助)は銭屋五兵衛(伊達三郎)と密貿易をしていましたが、公儀への発覚を恐れ、銭屋一族を処断。千佐は復讐をたくらむ陳孫と銭屋を抹殺するために派遣された前田藩主の密偵と陳孫から知らされます。銭屋は前田藩主が密貿易に関係していた証拠を持っており、それを巡って戦いが繰り広げられます。

襲ってきた伊賀忍者(前田藩主が狂四郎の腕を試すために雇った)を狂四郎が斬り倒すシーンに始まる出だしはグッド。円月殺法をはじめとする殺陣も悪くありません。刀を腰のところで止めて、掌で返す円月殺法雷蔵の工夫。だけど、作品的には失敗作。理由は眠狂四郎の性格付けが曖昧だったこと。狂四郎の虚無的なものが全然出ていなかったと雷蔵自身が語っていま~す。