低予算映画だが

録画していた『カメラを止めるな!』(2017年/監督:上田慎一郎)を観る。ゾンビ映画撮影隊の物語。

かつて日本軍が死体を蘇らせる実験をしていたという廃墟で、ゾンビ映画の撮影が行われます。監督(濱津隆之)はヒロイン役の女優(秋山ゆずき)の演技に恐怖感が足りないと苛立ち、屋上に血糊をぶちまけると、カメラマンがゾンビに変身。他のスタッフも次々に犠牲となっていきます。本物のゾンビ襲撃のリアリティを目にした監督は、ハンディカメラで逃げまどう女優を撮影。女優はゾンビとなった恋人役を殺し、監督まで殺します。

ここまでが前半で、後半は1ヶ月前に戻り、生放送によるゾンビドラマの製作が決まり、準備を重ねますが、撮影当日にトラブル続出。後半はドラマ製作に携わる人々をコメディタッチで描いた疑似メイキングになっているんですね。「最後まで席を立つな、この映画は二度はじまる」という構成はグッドアイデアです。「無名の新人監督と俳優達が創ったウルトラ娯楽作」とあるように、低予算映画ですが面白い作品で~す。