興味がひかれて

録画していた『我が人生最悪の時』(1994年/監督:林海象)を観る。好評だったのに未見だった“私立探偵・濱マイク”シリーズの第1作。

横浜・黄金町の映画館に事務所を構える私立探偵・濱マイク永瀬正敏)は、ひょんなことから親しくなった台湾人青年・楊海平から兄の楊徳健を捜してほしいと頼まれます。マイクは鑑別所時代の友人で相棒の情報屋・星野(南原清隆)と調査開始。楊徳健はかつて台湾マフィアに属していましたが、組織を裏切って日本へ逃亡し、アジア系外国人からなる新興暴力団・黒狗会に所属していることがわかります。楊海平は台湾マフィアの一員で、組織から兄を殺すように命じられていたんですな。マイクは台湾マフィアと黒狗会の抗争に巻き込まれ……

モノクロ映像がレトロな郷愁をよび、効果をあげています。お人好しで正義感あふれる主人公を永瀬正敏が好演。探偵稼業の師匠役の宍戸錠をはじめとして、刑事の麿赤児、映画館の千石規子、町の住民の梶原善近藤芳正など出演者も多彩。ユーモアとバイオレンスをほど良く調和した秀作で~す。