オランダ・ベルギー旅行9日目(4月11日)

8時15分に下船し、ブリュッセル11時20分発のルフトハンザ1009便でフランクフルトへ。

フランクフルト発14時05分のルフトハンザ716便に乗り継いで帰国。12日10時35分羽田に到着。

長い飛行の暇つぶしに映画を観るのですが、今回は読書で過ごす。旅行中に観たのはクルーズ船で上映した『真珠の耳飾りの少女』(2003年/監督:ピーター・ウェーバー)。フェルメールの代表作である「真珠の耳飾りの少女」の製作秘話といった作品。

1665年のオランダ、デルフトの街。少女グリート(スカーレット・ヨハンソン)は画家フェルメール家の下女として住み込みます。フェルメール夫人(エッシー・デイヴィス)にアトリエの掃除を命じられたグリートは、フェルメールコリン・ファース)の指示にソツなく対応。絵の素養を見出したフェルメールは、グリートに遠近法や絵の具の調合を教え、助手として手伝わせます。ある日、絵の構図が悪いと考えたグリートは椅子を動かし、これを見たフェルメールは描いていた椅子を消し、光と影を付け加えて陰影を強調。フェルメールはグリートをモデルとした製作を決意。アトリエに二人きりでこもることが多くなり、夫人はフェルメールがグリートに恋情を抱いていると誤解。あらぬ噂も流れ、夫人は逆上して立ち入らないはずのアトリエに乱入。そこで夫人は自分の耳飾りをつけたグリートの肖像画を目にするのです。

芸術を理解しない夫人との対比として主人公が描かれており、主人公の目を通してフェルメール作品の色彩や構図を映像で再現。絵のモデルは一般的にはフェルメールの娘と云われていますが、この作品では主人公に意地悪する性悪娘になっています。「牛乳を注ぐ女」のモデルのような下女も出てきますよ。ドラマとしての厚みはありませんが、謎の多いフェルメールを垣間見る楽しみがありました。