龍の荒野

nostalji2005-01-10

CDを聴きながら、1日がかりで斎藤純の『龍の荒野』(文芸ポストNOVELS:小学館)を読了。時代は19世紀末、日本の絵師が、恐竜の復元画を書くために化石を発掘しているアメリカ西部へやってくる。部族連合を企てているインディアンの英雄に間違われて賞金稼ぎに狙われたり、殺人犯人に間違われてシェリフに追われたりと、彼の行く手には様々な危難が待ち受けている……
著者は西部劇について、それほど詳しくありませんね。映画で知りうるレベル程度です。お話が面白いかというと、ウ〜ン。主人公に魅力が感じられないんですよ。悪党たちが勝手に共倒れしていく感じで、カタルシスを得られませ〜ん。1999年夏号〜2002年秋号に「文芸ポスト」で連載されたものを今頃単行本化したのは、少しばかり西部劇が話題になっているからですかね。


小森のオバチャマが、8日に亡くなりました。享年95歳。淀長さんと、オバチャマが映画を身近なものにしましたね。オバチャマの映画評論(評論といえるか疑問なんですが)で、映画なんて難しく考える必要はないんだと思った映画ファンが数多くいるんじゃないかなァ。特に女性ファン。映画関連サイトをネット・サーフィンして掲示板を覗くと、女性の書き込みの多いこと。独りよがりの内容でも、自分の考えを言うことは良いことで〜す。