夢酔独言

nostalji2005-03-11

勝小吉の『夢酔独言』(教育出版)を読了。勝小吉は勝海舟の親父で、子母沢寛の小説『おとこ鷹』と『父子鷹』で有名ですが、小説通りの痛快な人物ですね。『夢酔独言』が小説のタネ本になっているのだから当り前か。勝小吉は無学(ガキの頃からケンカばかりしていて学問をしていない)なので文語体なんか知らないから、ふだんの話し言葉で書きつけています。それが魅力的な文体となっていて、一気に読んでしまいました。小吉は49歳で亡くなっているのですが、『夢酔独言』は42歳の時に書いた自分史です。当時の人物は、現代人と比べて精神面での成長が優れていますね。人生50年の時代ですから必然的に死生感が備わったのかもしれませんが、現代人にない人間的大きさを感じま〜す。
Tさんがニュージーランド移住(ロングステイ)のために旅立った。夫婦二人であれば20万円以下で十分に満足な生活ができるそうです。ロングステイには色々条件があるらしいのですが、私は興味ないから知らな〜い。旅立つ前に、もう一回会いたかったのですが都合がつかず、残念。