帰京に際して

nostalji2016-06-13

移動や待ち時間の合間に、戸部新十郎:著の『秘剣埋火(うつみび)』(徳間文庫:2000年5月15日発行)を読了。表題作の他に9本の短編が収録された剣豪小説です。
先日読んだ『秘剣花車』と同様に、架空の剣豪だけでなく、実在した剣豪の秘剣も描いています。「吹毛」では御子神典膳の、「微塵」では根岸兎角の、「柳雪」では宮本武蔵柳生十兵衛の、「餓鷹」では平山行蔵の剣の真髄が描かれています。剣術研究に詳しい著者だけに、出てくる秘剣の説明は納得感があり、物語の流れをとぎることなく叙述されていたので一気に読めましたね。架空剣法の書き下ろし時代小説もいいですが、本格剣豪小説もいいもので〜す。
中途半端な片付けしかできませんでしたが、本日帰京しました。