左膳映画史

nostalji2005-03-29

田中照禾:著の「丹下左膳の映画史」(展望社)を読了。既存の資料をもとに、左膳映画について網羅されています。著者自身の資料や関係者へのインタビューがないので、新しい発見はありませんが、研究書としての価値は高いですね。私も丹下左膳は好きですが、ここまで調べようとは思いませんからね。最初の映画化で、団徳麿と嵐長三郎(嵐寛寿郎)の左膳の左目が斬られているのを不思議に思っていたのですが、新聞小説の挿絵(小田富弥:画)がマチマチで判断できなかったんですね。結局、大河内伝次郎丹下左膳のヒットにより大河内左膳のスタイルが丹下左膳の定型になったようです。
HP:チャンバラワールド「丹下左膳の部屋」⇒http://www.asahi-net.or.jp/~uy7k-ymst/ortop/sazentop.htm