題名で客を引く新東宝

nostalji2005-06-28

昨夜は熱帯夜で、エアコンをかけたまま寝る。風ひとつなく、ムッした状態では仕方ありませんよ。私のような家が多くあるから、エアコンの熱で外気が余計に暑くなるんでしょうね。わかっちゃいるけど……
録画していた『肉体女優殺し・五人の犯罪者』(1957年・新東宝/監督:石井輝男)を観る。石井監督の初期の作品はロケを多用しているので、昭和32年当時の風景にノスタルジーを感じます。この作品の舞台となった浅草ロック座はフランス座ですね。出演しているダンサーたちは、フランス座の踊り子さんのようです。三原葉子が高く吊り上げられたガラスケースの中で空中ストリップをするのですが、大学時代に京都の東寺劇場で観た空中レスビアン・ショーを思い出しましたよ。劇場のダンスシーンを適度に折り込んでテンポよく物語が展開していくので退屈はしませんが、内容的には、かなりツッコミを入れたくなるような作品です。それにしても、いかにも新東宝らしい題名だ。