二匹目のドジョウは……

nostalji2005-07-28

録画していたアクション映画『神火101・殺しの用心棒』と『豹は走った』を観る。
『神火101・殺しの用心棒』(1966年・松竹/監督:石井輝男)は、偽札で某国を経済混乱させて政府転覆を狙う組織と、某国の秘密警察・神火グループとの戦いに巻き込まれた冒険家(竹脇無我)が事件を解決する冒険アクションです。原作が香港の絵物語で、撮影を全て香港で行った無国籍スパイ・アクション。だけど、内容はオサムイ限りです。石井監督らしいイカガワシサとケレン味がないんですよ。吉村実子、大木実吉田輝雄嵐寛寿郎菅原文太高松英郎藤木孝と役者は揃えていても内容がともなわなければダメという見本。怒りの大放屁、チャブ台返し!
『豹(ジャガー)は走った』(1970年・東宝/監督:西村潔)は、加山雄三の『狙撃』のヒットを受け、二匹目のドジョウを狙って作られたハードボイルド・アクションですね。『狙撃』と比べると、情実部分が多くてドライさに欠けます。田宮二郎と外人女のラブシーンなんて邪魔なだけ。社長秘書役の加賀まりこが活かされていません。加賀まりこのキャラをもっと膨らましてほしかったですねェ。私が観たのは、「日本映画専門チャンネル」の“加山雄三特集”で放映されたものですが、加山雄三がインタビューでこの作品のことを憶えていないと言ったのには笑ってしまいましたね。田宮二郎のカッコよさばかりが目立って、加山雄三の印象が薄いんですよ。加山雄三が忘れていたのも無理はな〜い。画像は、『豹は走った』のポスター。