良質の時代劇ミステリー

nostalji2005-12-16

録画していた『狙われた女』と『嵐に咲く花』を観る。
『狙われた女』(1948年・大映/監督:森一生)は、小国英雄の脚本による時代劇ミステリー。『昨日消えた男』、『待っていた男』と同系列の作品です。殺人未遂事件が起こり、目明しの柳家金語楼と娘の花柳小菊が現場におり、花柳小菊が推理して犯人を見つける。そこへ花柳小菊の婿で捕物名人の嵐寛寿郎がやって来て、さらに推理して事件の真相をつきとめます。推理小説ファンであれば先の読める展開なのですが、金語楼・小菊・寛寿郎のやりとりが面白く、よくできた脚本なので最後まで楽しめました。画像は『狙われた女』の花柳小菊嵐寛寿郎
『嵐に咲く花』(1940年・東宝/監督:萩原遼)は、混乱の維新を背景にした歴史メロドラマ。ヒロインの山田五十鈴が、スネル夫妻と会津の百姓たちを連れてアメリカに渡るところで映画は終わるのですが、彼らが入植したのが“若松コロニー”なんですね。結局事業は失敗するのですが、最初の日本人移民として歴史に名を残しています。それにしても、山田五十鈴はやっぱり美人だ。