録画していた『続・網走番外地』（１９６５年・東映／監督：石井輝男）を観る。第一作のヒットで急遽製作（１週間で脚本、２週間で撮影）された続編です。ずっと昔（３０年以上になるかな）にテレビで観て以来の再見。
刑期を終えた橘（高倉健）と大槻（アイ・ジョージ）が乗った青函連絡船で置き引き騒ぎがあり、大槻が函館銀行から奪われた宝石の入ったマリモを手に入れたことから事件に捲き込まれます。殺し屋（中谷一郎）に狙われたことから、橘は駅弁売りの娘に渡しますが、マリモは娘から巡業中のストリッパー・路子（三原葉子）の手に渡り……
お調子者の囚人（田中邦衛）、看守（関山耕司）、それに健さんのピンチを救う鬼寅（嵐寛寿郎）が第１作に続いて登場し、そして事件の黒幕が第１作で健さんと敵対していた古参囚人の安部徹で、一応続編になっています。しかし、第１作とは打って変わってコミカル調。健さんが寅さんになって、屋台でパンティを売るんですからねェ。女スリ役の嵯峨三智子が二枚目半的な健さんに絡みます。乞食業の元締め役で由利徹が出演していますが、この作品から必ずといっていいほどシリーズのコメディリリーフとして登場するんですな。明るくテンポがよく、すっきり仕上がっている好編で〜す。
