梅安は、やっぱり緒形拳

nostalji2006-05-19

録画していた『必殺仕掛人・梅安蟻地獄』と『必殺仕掛人・春雪仕掛針』を観る。
必殺仕掛人・梅安蟻地獄』(1973年・松竹/監督:渡辺祐介)は、映画化第2作目。テレビのメンバーに変更になりましが、林与一の役は原作にない西村左内から原作通りの小杉十五郎です。私としてはキャラ的には西村左内の方が好きなんですけどね。梅安は、田宮二郎萬屋錦之介小林桂樹渡辺謙が演じていますが、緒形拳が一番ですね。凄みの中に、ユーモアもあって、さらに人生の哀歓を滲ませているところは最高!
必殺仕掛人・春雪仕掛針』(1974年・松竹/監督:貞永方久)は映画化第3作目で、2作目と同じキャストです。猿塚のお千代(岩下志麻)を首領とする盗賊一味の幹部たちを殺すところが見せ場なのですが、銭湯で地井武男を殺すところは、市川雷蔵の『ある殺し屋の鍵』に似たようなシーンがありました。梅安を殺しにきた浪人(竜崎勝)と小杉十五郎(林与一)の立回りは意外と迫力があって、竜崎勝がいい味を出していましたね。ラストの梅安がお千代を殺すシーンも、雪の中に遠くで読経が聞こえ、情感があってよかったで〜す。
HP:チャンバラワールドに「必殺仕掛人」をアップ⇒http://www.asahi-net.or.jp/~uy7k-ymst/chzak06/sikake.htm